防波堤で知らないと損する5つのこと

今さら聞けない釣り場の常識

コロナ禍でアウトドアが流行っています。釣り場にも初心者と思われる方々が多く見受けられるようになりました。逆に、コロナ感染を警戒して、常連釣り師の方々は控えている傾向にあるようです。

釣りの楽しさを広めたい私たちにとっては、釣りの初心者が増えるということはとても嬉しいことではありますが、一方でこんな声も上がっています…「初心者が釣り場を荒らして困ってる。」「常連の人と喧嘩になった。」云々。

実は、釣り場には釣り師同士の暗黙の常識、知ってて当たり前のルールがあることをご存知でしょうか。

昔は、釣りの上級者からマナーを教えられて初心者は学んだものですが、昨今はネットで釣り方を調べて来る人が多く、マナーを教わっていないのも事実です。

そこで、これを知っていればあなたも「おっ!やるね〜!」と一目置かれるはず!そして、鼻高々ですよ〜!

目次

先客にはあいさつを

残念な事実ですが、初心者ほど、黙って釣り人の横に勝手に入って邪魔をすることが多いものです。しかも、邪魔になる距離で。

距離については後ほどお話ししますが、まずは釣り場に来たら先客に挨拶をする。これ当たり前ですが、挨拶しない初心者の多いこと…!遠矢国利名人は今も釣り場に入る前に、必ず先客にあいさつをして、竿を出していたら釣況を聞いています。あいさつひとつでその日の現在の海のコンディションを教えてくれるのですから、聞かない手はないでしょう。不思議なことに、釣りの上手な熟練者ほど、最初のあいさつが上手な人が多いものです。ですから、挨拶をするだけで「お!こいつやるな〜。」と思われた方が得ですね。

また、大物をかけたり、何か困ったことがあった時にも、挨拶をしていない人にいきなり「タモ入れ手伝ってください」といっても難しいでしょう。釣り場ではタモ入れを手伝ってもらったり、餌を分けてもらったりと、助け合いの精神があります。それに、常連さんと仲良くなれば、釣り場のことを詳しく教えてもらえることも大いに得する事です。

ぜひ、釣り場に言ったらまず最初にあいさつをしてください。

釣りスタイルの違う人の、すぐ横に入らない

釣りの熟練者は知っていますが、初心者が知らないルールの一つに、釣りスタイルの違う人の横には入らないといことがあります。例えば、ウキフカセ釣りの横にルアー釣りの人は入らないとか、かご釣りの横にフカセ釣りは入らないなどです。

釣りのスタイルが違えば、攻略する範囲が違ってきます。フカセ釣りは釣り座(自分が釣りをする場所のこと)と並行に仕掛けを流しますから、放射線状にランダムに投げるルアー釣りの人が横に入れば、当然フカセ釣りの邪魔をすることになります。また、大遠投しているカゴ釣りは同時に糸ふけが強く出るため、近距離を狙うフカセ釣りの邪魔になります。

最初に釣り座に入る前に、先客がどういった釣りをするのかを観察して、もし違うスタイルの釣り師が多ければ、黙って場所を変えます。どうしてもその場所に入りたければ、自分が早く来て「先客」になることです。後から来て、スタイルの違う釣り師の横で邪魔をすれば、喧嘩になるのは見えています。

ですから、釣りスタイルの違う釣り師の横には入らない、そしてそこに入りたければ自分が早く来る。これは熟練釣り師は知っていて当たり前のルールです。

隣の釣り師との距離は「竿1本ルール」

これも、熟練釣り師なら当たり前に知っている常識なのですが、知らない初心者が多いものです。というのも初心者は、魚が釣れるのは「場所」がその理由だと考えているため、魚が釣れた熟練者のそばに入ろうとするのですが、これは完全にルール違反。釣り場には「竿1本ルール」という暗黙の了解が存在します。つまり、相手の竿の長さに匹敵する距離は空けなければいけません。厳しい釣り場や潮の流れが早いところでは「竿3本ルール」が存在します。

フカセ釣りは竿5メートル前後の竿を使いますので、フカセ釣り師の横に自分も入りたければ、その人から約5m以上は距離を空けて釣り座を構えることです。なぜならば、フカセ釣り師は大物を狙っており、その守備範囲は釣り座から左右が竿1本分、つまり約10mの範囲で狙うことが多く、いざ大物をかけると、すぐ近くに釣り師がいると左右に竿さばきができないのです。それを知らないサビキ釣りの初心者が、すぐ近くに寄ってきてフカセ師に竿と竿を当てて折ってしまい、喧嘩になるばかりか竿代を弁償ということも多々あります。

サビキ釣りと違い、フカセ師の竿をは高価なことが多いので、弁償となると大変な金額です。トラブルを起こさないよう、あらかじめ竿1本ルールを守りましょう。

また、竿を出しているすぐ後ろで竿を出さない。これは、仕掛けを投げるときには必ず後ろへ振りかぶりますから、後ろに立たれると危ないのです。針が刺さる場合もあります。サビキ釣りやルアー釣りの方はこのマナーを知らず、真後ろで竿を出そうとすることも多いのですが、怪我をする可能性があるので、これはぜひ注意したいものです。後ろで釣りをする際も竿1本ルールは守りましょう。

隣の釣り人との間隔は「竿1本」以上開けるのがルール

手返しは早く。隣の人が大物を掛けたら、仕掛けは回収する。

釣り座が決まり、自分の場所から仕掛けを流すのですが、これにもルールがあります。

竿1本間隔で釣り座を決めたなら、左右竿1本以内で、できれば自分の正面のコマセで勝負を決めましょう。実際、遠くに流しても無駄な時間になるだけです。自分のコマセが落ちているポイントを通過したら、すぐさま仕掛けを点検して、新しいつけ餌で仕掛けを振り込みましょう。手返しの回数も釣果を上げるコツとなります。

さらに詳しく解説すると、隣の潮下(しおしも)の人の正面まで、ダラダラと仕掛けを流さないことです。どうしても魚を釣りたくて、長い時間流したくなる気持ちはわかります。しかし、コマセはあなたの正面に撒いているのですから、そこで魚を掛けるのがマナーです。隣の人の正面は隣の人のコマセです。他人のコマセで釣ってもそれは泥棒ですね。それに隣の人は、あなたが仕掛けを回収するまで、次の仕掛けを投げることができず、じっと待つことになります。それを繰り返すと迷惑がられて終わるだけです。

また、隣の人が魚をかけ、それが大きな魚だろうと予測された場合は、すみやかに自分の仕掛けを回収するのもマナーです。大物はどこへ走っていくかわからないため、竿を上げて仕掛けを回収しなければ、左右の釣り人の糸を散々引っ掻き回してしまいます。大物を隣の人がかけた様子なら、必ず自分の仕掛けは回収する。これは船釣りの場合でも必須マナーとされていることが多いですので、覚えておいて損はないでしょう。

ゴミ持って帰るのは当たり前、そして釣り場掃除も当たり前。

ゴミを持ち帰るのは、常識だと思いますが、釣りを終えたら自分の釣り座周辺を掃除するのもあたりまえです。よくあるのが、サビキ釣りで家族連れで楽しんだ後に、あみエビの袋やゴミを散乱したまま帰ること。これは、釣り場が立ち入り禁止になる原因にもなりますので、厳重に慎みたいことです。

餌や配合餌を扱う釣りにおいては、釣り座は餌がこぼれて汚くなっているもの。それを掃き掃除して、海水で洗い流すのは常識です。汚した人の人相を常連組は覚えているものです。そして、綺麗に掃除した釣り人の顔もしっかり覚えているのです。私は初めての場所であれば、来た時以上にピカピカに清掃して帰ります。すると、常連の方はそれをよく観察しておられていて、次に来た時には「あの時の!」とよく覚えてくださり、その後は常連のみなさんがとても親切にしてくれるものです。

その釣り場で今後も楽しみたいと考えているならば、釣り座も必ず海水で綺麗にしておきましょう。釣りが上手くなることよりも大事なことです。合言葉は、「自分が来た時よりも綺麗に。」

清掃道具も持参する。コマセで防波堤が汚れたら海水を汲んで洗い流そう。

さて、以上で5つのルールを解説しましたが、遠矢国利名人が波止場で知らないと損することがもう一つあると・・・それは、「見学上手は釣り上手」だということです。そこで最後まで読んでくださった皆様に、特別におまけで解説いたします。

見学上手は釣り上手

初心者はいきなり竿を出して釣りたがりますが、最初に釣り場を見渡して、上手そうな人に「見学させてもらっていいですか」と聞いて見学する。これは、釣りが上手な人ほど見学が多く、その日のタナや餌などの情報を学ばせてもらうということです。

これは、遠矢流では有名なエピソードですが、遠矢国利名人がある時、渡船時にタモを忘れてしまいました。それで、近くにいた釣り人にタモ入れをお願いしたところ、快く受けてくれたのですが、あまりにも名人が釣り過ぎるために一日中タモ番になってしまったのだとか。そして、翌日「見学させてもらっていいですか」と渡船したにも関わらず、ずっと名人の釣りを見学していたそうです。その方は、その後に遠矢流を代表する有名な釣り師となりました。

初心者には熟練者の技を見学することが、上達の近道となります。ご参考になさってください。

上級者の釣りを見る機会があれば、見学に徹しよう。とても勉強になります。
遠矢国利名人の釣りを見学したい人はとても多いですが、機会があれば見せていただきましょう。

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