令和3年11月〜12月にアンケートのご協力をお願いいたしました結果、全国419名の方々からご返信とご協力いただきました。ありがとうございました。
遅くなりましたが、アンケートの集計結果と現況をご報告いたします。
以下は、アンケートにお答えくださった方への回答となります。アンケートはすでに終了しておりますので、内容の詳細のお問合せ、また今からアンケートをしたい等のお問合せについてはご遠慮くださいますようお願い申し上げます。
まず下記の設問をいたしました。(写真は掲載しませんのでご了承ください。)
質問1.写真Aのウキは写真Bのウキと似ていると思いますか?
質問2.写真Cのウキは写真Dのウキと似ていると思いますか?
質問3.写真E群のウキは写真F群のウキと似ていると思いますか?
質問4.遠矢グレシリーズのデザイン上の特徴と思われるところは何ですか?(複数回答可)
上記の質問に対する、回答集計がこちらです。
このように質問1はどちらかと言えば似ていると答えた方は全体の94%、質問2はどちらかと言えば似ていると答えた方は、全体の74%、質問3のどちらかと言えば似ていると答えた方は全体の79%となりました。
質問1〜3をグラフ化しました。
一目瞭然ですね。さて、質問4についてですが、さらにグラフ化してみました。
質問4.遠矢グレシリーズのデザイン上の特徴と思われるところは何ですか?(複数回答可)
このように、圧倒的多数の方が、類似品に対して「紛らわしい」「似ている」とコメントをいただきました。
そして、遠矢グレの特徴を「下膨れ」「ボディ上部のレモン色」「ボディの基本色が黒色」を挙げてくださいました。ありがとうございました。
ところが、アンケート結果を提出したところ、相手からはこのような反論を受けました。
相手)そもそも回答数が400名程度にとどまり統計的に信頼するに足りる標本数でないこと、 回答者が 「遠矢うき」 を愛用する顧客であり、 当然原告商品の形態を認識しているはずであること、 アンケート内容が原告商品と被告商品が類似している旨を回答させようとする意図があることが一見して明らかであるうえ、 アンケートに回答することにより控訴人からプレゼントをもらえる (露骨な利益誘導がなされている) ことを考えれば、 そのようなアンケート結果を前提に周知性を認定することは不可能である。
このように、「信用するに足りる標本数でない」「露骨な利益誘導がなされている」と主張しております。しかし、こちらの担当弁護士によれば、通常は100通集まれば良いほうだとのことで、400通も集まったのはとてもすごいだということでした。
多くの方が熱い思いを書き記してくださり、集計にあたったスタッフも文章を読ませていただいて、涙なしにはいられないものでした。全部で4枚もあるアンケートに回答を書くだけでも相当時間がかかったと思うのです。
印鑑を押しても押さなくても自由だったのですが、ほとんどの方が自署&朱肉印を押してくださり、中には実印かと思うような重厚なハンコを押してくださった方々も多くいらっしゃいましたし、お礼は不要と封筒にメモ書きされている方もおられました。実際中身を読めば、「露骨な利益誘導がなされている」とは程遠い真摯な内容ばかりでした。
皆様の熱い応援のメッセージに心より感謝申し上げます。
なお、こちらからはこのように反論させていただいております。
遠矢)アンケートの内容は、裁判所とも被控訴人とも確認をし(構成要件129)、問題がなかった。それ故、アンケート内容に特に問題はない。また、控訴人から回答者に対しプレゼントを配っているものの、僅かなプレゼントにすぎず、また、控訴人の求める回答でなかったとしてももらうことが可能であるから、プレゼントは回答の信用性には影響しない。したがって、アンケートの結果を考慮すると、明らかにSP形態およびボディ上部の黄白色が控訴人の商品の特徴であると回答したものが多く、SP形態が控訴人の商品を示すものとして周知であったことは明らかである。
アンケートの内容や実施方法については、事前に内容もすべて提出し、裁判所にも相手にも「特に問題なし」との回答を得ているにもかかわらずです。アンケート集計が出てから(令和4年1月)、「露骨な利益誘導」だと反論してきたのです。
何よりも許せないのはアンケートにご協力くださった皆様への侮辱ともとれる文言なのです。「露骨な利益誘導」により書いたと言い、まるでプレゼント欲しさに集まったかのような扱いなのです。
今回アンケートにご協力してくださったお客様の中には、「遠矢ウキを愛用する顧客」だけでなく、内容を読めば相手のウキを使っていらっしゃる方もおられたにもかかわらず、遠矢ウキの顧客だけと一方的に決めつけてこのようなことおっしゃていること、とても残念に思います。
何よりも許し難いことは、下膨れ形状でレモン色ボディは自分達が独自で開発したといい、ウキの形状だけでなく遠矢国利名人が作ったウキフカセ釣り文化の歴史さえも変えてしまおうとするかのような反論の数々です。
実際、相手から証拠として出されたものの中には、カタログの一部切り取りによる印象操作(証拠あり)、年代を表記しないで現在と過去を混同させるような資料(証拠あり)、ウキの上下を切り取り加工して下膨れ形状に見せた資料(証拠あり)、画質を荒くして青色を黒っぽく(証拠あり)、また下膨れっぽくみえるようにした棒ウキ(実際は上ぶくれ、中ぶくれ、瓢箪型)など、驚くべき証拠と称する資料の数々に、ここまでするのかと驚きました。
いかにして誤魔化そうとするかのではなく、ご自身のオリジナルで顧客に喜ばれるウキづくりをどうしてしないのでしょうか。
今回、皆様にご協力をいただきましたこと、私たちは一生忘れません。遠矢ウキを愛する皆様の熱いご声援、本当にありがとうございます。まだ、この類似品との戦いは終わっておりませんが、ご尽力くださいました皆様に、まずはお礼を述べたいと思います。
お礼状をご回答いただきましたすべての方にお送りしましたが、返送されてきたものも多かったです。住所など変わられた方はご連絡ください。改めてお礼状をお送りしたいと思います。
今後もよりよい製品づくりをしてまいります。ご支援、どうぞよろしくお願いいたします。