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遠矢国利
仕掛けに対する私のこだわりは、やはり感度でしょうか。では、感度の良いウキとはどんなものなのでしょうか。
遠矢ウキは感度が良いと言われますが、常に勢いよく消しこむわけではありません。事実、家内が半日で70枚以上のカイズを釣った時も、スパーンとウキを持って行ったのはカイズ3枚のみで、後の大半はトップをソフトに押さえ込むだけのアタリで掛けたものです。見ていた人たちは「え?今のがアタリ?」と驚いています。
![大分県佐伯港にて。キープした魚は黒鯛55cmを筆頭に計65枚の黒鯛、大アジ43cmを筆頭に6枚のアジ。25cm以下の黒鯛は全てリリースした。
アタリはわずかな押さえ込みばかり。わずかな変化を捉えることができるかが勝負。](https://to-ya.co.jp/wp-content/uploads/2020/01/many.tinu2_.jpg)
アタリはわずかな押さえ込みばかり。その変化を捉えることができるかが勝負。
この日、近くで竿を出していた人には全くアタリがありませんでした。一気にウキを消し込む魚は、数いるうちの一部です。これ以外の餌を甘噛みするだけでやめてしまう魚、つまり「ウキを消し込まない魚」がかなりいるのです。もっというと、ガンだまを追加してトップの浮力を殺さないとアタリがでないほどのわずかな反応もあります。
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アタリが無いように思っても、実はかなり黒鯛が餌を触っているのです。これを表現するのが遠矢ウキであり私が考える感度なのです。(遠矢国利)」
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遠矢うき・カタログ
遠矢ウキは遠矢国利名人が全国を釣り歩き、さまざまな条件下で使えるウキを考案した。制作当時から45年以上もロングセラーを続けるモデルや、最近発売されたばかりのウキもあるが、いずれも流行に左右されず長きにわたって厳選されてきたたウキばかりである。遠矢国利名人の好きな言葉「古き良いものは常に新しい」。その言葉に裏付けされた名作・遠矢ウキの数々をご紹介します。