ニュー0号Sセパレートを使いこなす!

さて、今回はリニューアルした0号Sシリーズをどのように使えば良いのかということを解説します。

白点表示

白点って何?

まず、最初の難関は、白点表示ってなに?ということだと思います。

白点表示というのは、喫水線がこのあたりですよという目安になります。

昔も今も、棒ウキで喫水線が表示されているのは、遠矢うきだけだといっても過言ではありません。ほとんどが、実際に浮かべてみなければ、どこに喫水線(水面位置)が来るのかわからない棒ウキばかりなのです。

弊社では、実際に1本づず浮かべて白点をつけていますので、個体によってその位置に差があります。

そこで今から半世紀前に、喫水線がここだよとわかりやすくするために、白点を表示したのが遠矢うきです。

たまに、白点の意味をご存知ないお客様から「あの〜。白い点の汚れがあるんですが…」と問い合わせがあることがありますが、汚れではなく…喫水線を示した「白点」ということをぜひこの機会に覚えていただければと思います。

(ガンダマなどをつけないで、ウキ単体で浮かべた時の喫水位置になります。トップの選び方によっては変動することもあります。)

ニュー0号Sセパレートの白点表示。喫水線(水面位置)を示します。

実際の浮力は

現在のニュー0号Sセパレートシリーズの浮力は下記のように設定されています。

名称ボディー全長全長ボディ最太部自重※参考浮力※(白点)対応トップパーツ価格(税込)
ニュー0号-大sセパレート41cm64cm8φmm約17g約0.8号前後ニューS用極太太232,288円
ニュー0号-中sセパレート32cm55cm8φmm約13g約5B前後ニューS用極太太232,178円*
ニュー0号-小sセパレート26cm46cm8φmm約10g約3B前後ニューS用極太太201,936円
※天然素材の為、自重及び浮力は個体差があり、上記の数値はおおよその目安としてください。*消費税込みの金額を訂正いたしました。間違っておりました。申し訳ございません。

天然素材ですから、微妙に誤差があります。しかし、白点表示といえども、その誤差を最小限に抑えているのが、遠矢ウキの精度の高さです。

たとえばBとシールが貼っているのに、実際は5Bだったとか、また逆に1号と書いてあるのに実際は5Bだったとか、そういった大きすぎる誤差はないと言えます。(模倣品では、表示している浮力と本当の浮力がかけ離れて過ぎていることが多いです。)

とはいえ、やはり天然素材ですから、仕上がったウキにも誤差は生じます。例えば、0号大Sセパレートが約0.8号前後を標準としていますが、6B~1.0号の範囲で浮力の個体差は出てきます。

お値段をできるだけお手頃価格にするために、残浮力設定の範囲の幅を広く設定しておりますが、逆に個体差を理解してコレクションする楽しみも出てきます。

昔からの常連の方の中には、白点の位置によって使い分けてらっしゃる方もおられます。実際に、「白点ができるだけ下の方のものをください。」といった感じで注文をいただいたりします。

全体的な印象は

実際に手にとってみたときの印象はといえば….

少し短めのSP400-8の0.8号と、SP300-8の5Bと、短いSP300-8の3B(例えるならSP240-8…規格にありませんが…)の、3本を持っている感じです。

「チヌスペシャルSP400-8に0.8号があったらなぁ」「SP300のお手頃価格があればなあ…」「SP300-8の小型があればなぁ…」という、夢を全部かなえちゃいました!(というか昔から「0号Sシリーズ」として、あったんですがあまり知られていませんでした。)

このように、痒いところに手が届くような絶妙な組み合わせになっており、この3本で全国の釣り場はOK!ほとんどの場合、これで通用します。

もちろん、遠矢ウキの特徴である、遠投性能、超高感度、潮のりの安定性、をしっかりと備えています。

ちなみに、遠矢国利名人の過去動画ではリニューアル前の0号中Sを使用しています。

この動画でも、白点の位置を見て、「これで約0.8号ぐらいか〜…」といって選ぶシーンがありますね。

もちろん、細かな浮力設定によって、精度の高い釣りをされている方は、従来通りの超遠投-小やSP400-8,SP300-8などをお選びいただければいいと思います。

浮力調整について

さて、気になるガン玉による浮力調整ですが、

大Sだと、ガン玉4Bを3個程度、あるいは、潮の濃さによってはそこにBを1個足す程度でいいでしょう。

中Sだと、ガン玉4Bを2個程度。

小Sだと、ガン玉4Bを1個程度になります。

潮の流れや、見たいトップの位置設定や、ウキの浮力の個体差によって若干の調整は必要ですが、

必要な浮力調整は概ねこれで間に合います。

そして、ターゲットとなる水深は、

大Sで水深10m程度まで。

中Sで水深6m程度まで。

小Sで水深3m程度まで。

という感じです。

ニュー0号Sセパレートのボディは旧0号シリーズを踏襲しています。

トップ

トップ接続部のこと

今回の、変更点の目玉となる部分が、トップの接続部の変更です。

当初は0号シリーズ(現在も販売中)の全長が長すぎたので、トップ部を抜き差しして、持ち運びが便利になるようにというコンセプトで作ったのですが、ゴム管部分が狭く、やや差しにくい点がありました。

そこを超遠投-小やSP400-8、SP300-8と同じ、針金誘導方式として改良し、接続をより簡単にしました。

そのおかげで、超遠投-小やSP400-8、SP300-8のトップとも互換性が高まり、逆にこれら超遠投-小などに、ニュー0号セパレートのトップをつけることも可能になりました。

イメージ的には、プロフェッショナル向けの超遠投-小、SP400-8、SP300-8、に対し、

お求めやすく、使いやすい3点をメインにした廉価版が、今回のニュー0号Sセパレートといった感じです。

好みによってトップの着せ替えができるのがいいですね。

トップ組み合わせ一覧

しかし、組み合わせによってはうまく自立しなくなりますので、下記の一覧をご参考になさってください。

トップ名称(右)/
ボディ名称(下)
超遠投-小用トップSP400-8用トップSP300-8用トップニューS用極太太20ニューS用極太太23
超遠投-小
チヌスペシャルSP400-8X
チヌスペシャルSP300-8XX
ニュー0号S大セパレートX
ニュー0号S中セパレートXX
ニュー0号S小セパレートXXX

◎は純正トップ、 ○は使用可能。Xは装着は可能ですが、自立性を損ない遠矢ウキの特性を活かせませんのでお勧めしません。

仕掛け参考例

さて、仕掛けの参考例です。

上記、図中にあるのガンダマ使いで、トップ最下部のイエロー(山吹色)〜グリーン(緑)が喫水位置となります。

お好みでガン玉Bクラスを追加で、調整していただいても良いと思います。

お手頃価格で、トップ互換性も高くなったニュー0号Sセパレートシリーズ、この機会にご使用になってみてください。