遠矢国利
●初心者は基本のウキで
初心者の場合は、基本のウキ(180s-中、300s-小、1号-中など)でまず慣れることだ。超遠投-小やSP300-8などを使いこなすにはある程度の訓練が必要なので、同じウキを初心者が使ってもうまくポイントヘ流せず、アタリもわかりにくいことがあるからだ。
●浅場は短く深場は長くが基本
基本的に浅場ではボディの短いウキ、深場ではボデイの長いウキを使うようにする。深場でボディの短いウキを使うとウネリの上下動にウキがついて行けず、どうしてもふらついてしまう。ボディの太い細いは、潮の流れの速さで判断する。
●道イトを張る必要はない
円錐ウキのようにウキの頭部から道イトが出ているものは、ウキが仕掛けを引っ張ってしまうことが多いので、たえず道イトを張ってやって誘いをかける必要がある。しかし、立ちウキのように道イトがポディの下から出ているものは、道イト自体がさまざまな抵抗を背負ってウキにブレーキをかけているため、あえて道イトを張ってやる必要はない。
●遠投時の絡みを防ぐ方法
仕掛けを遠投して道イトが絡むのは、図のようなパターンが多い。これを防止するには、着水と同時に道イトを張ってゴム管をウキの位置まで引き戻し、道イトのたるみをなくしてやることだ。うまくできなかったら、サオ先を立てて道イトを引き戻してやってもいい。、仕掛けがスムーズに遊動していれば、サオ下の道イトがッツッツッとウキのほうへ動いているはず。
※解説・投入時にリールのスプールに指をそっと当てて、軽くブレーキをかける方法も良い。着水と同時に少し道糸を引くと良い。ウキ止め糸が水深に到達するのに数秒かかるはずだが、投入直後にウキが定位置に沈んでいる時は、道糸が絡んでいると判断して、すぐ回収することをおすすめする。
●投入時をスムーズにするには
ウキ止めがスプールに巻き込まれるほどの深場では、投入時にウキ止めに道イトが引っかかってしまうことがある。そんな時は、巻き取る時に、ウキ止めをスプールの上端と下端へくるように指で操作してやるといい。ウキ止めを大きく作らないのも投入をスムーズにするコツ。
(「1990年クロダイ釣り」遠矢国利執筆原稿より抜粋し、加筆しました)