マルキューTV「「遠矢国利の一撃必殺でカバン攻略」」はご覧になったでしょうか。ここでは大型クロダイとのやりとりが迫力ありますが、ぜひ注意してご覧いただきたいのが遠矢国利名人の見事な竿さばきです。
普通なら、何十分とかかる大型黒鯛とのやりとり、名人は数分とかからずタモに入れる手際の良さが特徴です。どうして、これだけあっさりと釣ることができるのでしょうか。
写真や動画では、よく竿を垂直に立てた状態でパフォーマンス(?)しているものが多いですのが、遠矢国利名人の竿さばきにはそういったパフォーマンスや、無駄な動きは全くありません。撮影側からすれば、絵面的には地味なのですが、魚を取り込む確率は抜群の竿さばきなのです。この動画も57cmという大型黒鯛とのやりとりですが、タモに入れるまでの時間はわずか2分30秒です。どのように、竿を倒し、魚をコントロールしているのかを研究してみてください。(竿はダイワ王牙AGS 1-53メタルチューン)
では、早速動画の遠矢国利名人の竿さばきを見ていきましょう。
(魚の大きさと泳ぐ方向を確認する・竿は魚と垂直に。手前で魚をかけたので、竿を水平にし、ケーソンに入らないようにしている。)
(ところが魚がケーソンづたいに向こう側へ走っていったので、一緒に走り出し、魚の先手へ回りこむ。竿は魚と常に垂直にする。)
(行かせたくない方向へ竿を倒し、テンションをかけ、魚が方向転換したかどうか確認。この時の竿の向きなどぜひご参考に。)
(魚が再び走ったので、名人も魚の先回りをしに走る・竿は魚と垂直に。この状況では竿をは決して立てない。)
遠矢国利名人はほとんどの場合、釣り座から離れないで魚とやりとりしますが、
大物だとわかり魚が横に走ったらすぐに釣り座を離れて魚の進む方向の前へ先手を切って移動します。この動画でも魚が向かう方向へ急いで走っています!
そして、その時竿はどうでしょうか?
いわゆる竿を垂直に高く持ち上げた姿勢ではないことにお気づきでしょうか?
今回の防波堤はケーソンが真下に入っています。
魚はケーソンの近くで掛けたので、竿を垂直にしすぎると竿先が折れる原因になります。
また、魚は手前に来るのでケーソンに沿って走り、そのケーソンの角でラインを切られてしまうことになるのです。
ですから、ケーソンに沿って走られたら、
「必ず魚の進行方向より前へ自分が回り込む。」
魚を行かせたくない方向と反対の方向へ竿の力をかける(ここ重要)。
「竿の胴の角度に対して、魚の位置が垂直になるようにする。」
今回は魚が真下にいるので、竿は立てずに魚との位置を垂直になるように竿を水平に持っているのです。
映像でご確認いただけたでしょうか。
大物と判断したら、魚の先手へ回り込んで下さい。そして魚の行かせたくない方向へ竿を倒す。水平、時によっては真下へ竿を下げる。
遠矢うきは大物をかける確率の高い超高感度のウキです。
大物をかけた時のために、ぜひ遠矢国利名人の竿さばきを動画でしっかり研究してください。ご参考になれば幸いです。
(この動画はマルキューTV「遠矢国利の一撃必殺でカバン攻略」でご覧下さい。8:40頃〜11:20まで)