元祖遠矢ウキ・小型でメジナにもチヌにも
1号シリーズの歴史
今から約45年前、元祖遠矢うきの原型となる『2号シリーズ(現在は廃盤)』に続き『1号シリーズ』が考案されまました。発売された1号は大ヒット、日本中に「遠矢ウキ」の名が知れ渡ります。
遠矢国利名人が考案したウキの下膨れ型の形状は当時は画期的なものでした。それまでは、海釣りに使う棒ウキといえば、上部浮力型のウキばかりで、しかも非自立タイプでした。そこへ、自立できるように工夫し、できるだけ余計な錘を外部につけないようにしたのです。これが「立ちうき」と呼ばれることになりました。そして、トップ固定の一体型が多い中、業界初となるトップとボディの間にゴム管を採用したのも遠矢ウキが元祖なのです。
そして、既存の概念をくつがえす斬新な釣り技法「遠矢釣法」とともに、この1号シリーズのウキはウキフカセ釣りの歴史に革命をもたらしたのです。
1号シリーズは、環の部分の仕様が変更された以外、意匠はほとんど変わっておりません。45年経ってもなお愛用され続けているロンセラーなウキです。開発当時は「メジナヘラウキ」と呼ばれ、メジナ釣りはもちろん黒鯛釣りにも両方使えます。コンパクトボディでトップ一体型。浮力は白点表示により喫水線を示しております。
JANコード | ウキの名称 | 浮力 | ボディー全長 | 全長(cm) | ボディー最太部(直径) | 価格(税抜) | 自重 | おもな用途 |
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4516138000011 | 1号-大 | 白点表示(約4B ~6B) | 17cm | 33cm | 12φmm | 1650 | 約13g | 湾内向きの小型タイプ |
4516130000028 | 1号-中 | 白点表示(約4B ~6B) | 20cm | 40cm | 10φmm | 1650 | 約11g | 〃 |
4516138000035 | 1号-小 | 白点表示(約2B ~4B) | 17cm | 31cm | 10φmm | 1480 | 約10g | 〃 |
※1号シリーズは遠矢ウキ「第1号」の意味です。残浮力1号という意味ではございませんので、ご注意ください。残浮力につきましては、下記の表をご覧ください。
トップパーツ及びゴム管部
トップのカラーは上から赤、イエロー、緑、オレンジの4色(1号小は赤、イエロー、緑の3色)でハカマ付き。(太さ2.9φmm)
ハカマ型ゴム管部分は「ゴムハカマ大」で、1号-大中小共通。
使い分け
1号ー大
浮力体は1号ー中と同寸だが、太さが12mmと太く、内蔵オモリも重いため、やや遠投が可能。水深3m未満で、軽い仕掛けを15m以上飛ばしたいときによく使う。私(遠矢国利)は水深1ヒロ以内の浅場で多用している。遠くでも見やすいようにトップはやや長くしてある。ただ、あまりポイントが遠いときには、180s-大か中を使った方が良いだろう。
1号ー中
浮力体が15cm、残浮力5B程度の負荷が残っている。とくに軽い素材を使用しているため、小型ながら多少の荒海やごく普通の小磯ならこれで充分。超深場やウネリの大きな条件下以外であれば、この1本で大抵の近〜中距離フィールドでも通用する。
1号ー小
小さいが、オモリ負荷は3B前後ある。サオ下で早く仕掛けを沈めたいときに使う。感度は0号にも劣らず、小型ながら応用範囲がひろいので、遠矢ウキのなかでも40年以上もの歴史を持つのロングセラーで現在も人気が高い。
当時の製造風景
1号は主に静かな湾内や、浅い水深を想定されているウキですが、より飛距離を長く、やや深い水深を狙いたい場合は0号シリーズを選択すると良いでしょう。