初代遠矢グレがAI技術で蘇る!

遠矢グレシリーズは2000年に入ってから遠矢ウキブランドの一つとして命名されましたが、もともと遠矢ウキは「メジナヘラウキ」と呼ばれていました。

釣り好きが高じて、親にも勘当されるほど、海にのめり込んでいった名人は、毎回、背負いカゴいっぱいのメジナを釣っては魚屋に卸していく日々を続けていました。

ですから、初代の遠矢ウキはもともとグレ用の棒ウキだったのです。

そして、新聞に「モーレツさん登場」として注目され、昭和51年12月5日、スポニチ新聞に「南房千倉の釣りを変えた奇跡のウキ」と記事が掲載され、全国的に一躍脚光を浴びることになります。

しかし、その後、とある有名な釣り大会に招待選手として招かれたものの、一人だけカチカチに凍った餌を渡されて釣りにならず、結果敗退した名人は、その後メジナの世界からは締め出され、クロダイ釣りを主流とすることになりました。

昭和53年頃に使用されていた初代遠矢ウキの白黒写真をこの度、最新のAIの技術でカラー化したところ、鮮やかなボディ上部のレモン色が蘇りました。

横においているタバコは当時、遠矢国利名人が吸っていたものです。そのパッケージの色合いもうまく再現されています。

そして、初代遠矢ウキの末端は環ではなく紐でした。(ヘラウキから来ていますので、この部分を通称「ブランコ」といいます。)

すでに、トップとボディの間にゴム管がついています。

タモの中にある初代遠矢グレ、ボディ上部のレモン色とその上にゴム管がついており、トップがそこから曲がっているのがわかる(昭和53年11月頃)

このように現代のAI技術で、ボディ上部の鮮やかなレモン色が再現されました。

これが、元祖遠矢グレです。ゴム管、ボディ上部のレモン色、下膨れボディ、ボディ全体の黒色。すでにグレシリーズのすべてを備えています。

グレから黒鯛へ。そして、2000年に再びグレの世界へ。

遠矢グレZF、そして遠矢グレSPシリーズへとその精神は受け継がれていきます。

遠矢ウキはこれからも永遠のスタンダードであり続けるべく精進してまいります。