夏、真っ盛り!そんな暑い季節でも黒鯛釣りを楽しめる!今回は足場の良い地波止での黒鯛釣りの釣行記録です。今回は50cmオーバーも一人2枚ずつ出るという快挙も!仕掛けなども解説しております。(2014年記事より)
くわせダンゴのこと
今回、向かったのは、薩摩半島は鹿児島湾に面した巨大な石油基地の脇にある港です。公園にはトイレも整備されていて家族連れで釣りが楽しめる広い港。春にはノッコミ期の黒鯛がよく釣れる場所ですが、夏休みの期間中はシロギスを狙う親子でいっぱいです。そんなお手軽な防波堤で遠矢さち子さん、西村さんが黒鯛に挑戦します!
さて、この港、古い港と新しい港があるのですが、新しい港、通称新港には、駐車スペースやトイレもあって、休日には家族連れで賑わいます。手前に短い波止、少し歩きますが、遠くに長い波止があります。
今回は、二人は沖に面した長い防波堤の先端から20mほど手前の場所をセレクト。先端付近は潮が回りこんで複雑になっていて、ここから左側は流れが安定しているのだとか。さて、まずお二人はコマセを準備。ここは水深が浅いのですが、遠矢流の極意は“ポイント釣法”。コマセをしっかりと海底に効かせることが重要なのです。そこで、マルキュー日本海、MPなどを中心にコマセをしっかり練りこんでおきます。そして、夏の必須アイテム「くわせダンゴ」。餌取りが増えてきたときは、このダンゴで対応しますが、くわせ餌でもあるのが特徴です。生オキアミでは餌取りに歯が立たないので、くわせダンゴにオキアミを包んで使います。
餌取りに苦戦
遠矢流クロダイ釣りのテクニックの一つ、コマセを作った直後にダンゴを作って3個、ポイントとなる場所へ投入します。そしてコマセを数投したあとは仕掛けをセットし、ウキの浮力調整、水深測定をしてタナを設定します。この日は小潮、朝は最干潮直前からのスタートとなりました。開始直後の水深は約2.5m程度しかなく、計測ができない(ウキ下より短い水深ということ)ので、ウキ下は3mで仕掛けを海底に少しハワセる状態にしてみます。
開始後は、豆アジ、チャリコ、ベラ、フグなどが多く、ダンゴもあっというまに割られて無くなっていましたが、だんだんとダンゴが食われて無くなる時間帯が長くなってきたようです。このダンゴの無くなるスピードも重要で、割れが遅くなるときは大物がいるので要注意とか。やがて…開始から37分。遠矢さんの竿が大きく曲が理ました!良型の黒鯛46cm!着底と同時にくわせダンゴをひったくるようにして持っていったそうです。どいうやら今日は活性が高そうですね。
良型黒鯛が連続ヒット!そして…
そのすぐ後に西村さんの竿も曲がる!44cmの黒鯛!良型です。
そしてこの後、コンスタントに10分おきに良型が釣れる状態が続きます。(カメラマンも撮影のため、防波堤を登ったり降りたりと大忙し(笑)。)ポイントは、沖合に竿3本先でヒットしたのだそう。
最初はオキアミだけで流す西村さんにはチャリコなどの外道が続きたようですが、くわせダンゴを投入し始めると良型がポツポツとヒット!最初からくわせダンゴを投入していた遠矢さんには連続ヒットが続く。「前回、ここで40cm以上の黒鯛を7枚釣ったから、今回は10枚以上が目標です。」と、遠矢さん。西村さんの目標は良型の数釣りだ。そして午前8時半、西村さんに50cmのトシナシが来ました!これは嬉しい大物!
午前9時過ぎ、二人ともバラシが続き、一時アタリも遠のく。しかし、このころまでにはすでに遠矢さんは黒鯛9枚目を釣っていおり、これだけでも十分すぎるくらいの釣果なのです。
だが彼女の今日の目標は良型クロダイの2ケタ越えだとのこと。アタリが遠のいてもコマセを打ち続けて粘っています。
そうして潮が満ちていくにつれ、遠矢さんはポイントをじわじわと沖合へとずらし、竿4本沖合まで探っていました。すると、ヒット!今度は遠投で食わせた!午前10時11分、遠矢さんが黒鯛48cmにて10枚目を達成!
今日の目標は達したと満足そうな笑みを浮かべている遠矢さん。あとは西村さんが満足のいく枚数を達成できれば…今日は上がりだそうだ。西村さんは柄杓を新調してまだ慣れていないため、コマセがうまく狙ったところに落ちないのだとか。やや二枚潮がかっているため、コマセを進行方向から離れたところへまかないといけないのだが、うまくいかずに苦戦している様子。しかし、午前10時半。西村さんが2枚目の年無し、51cmをゲット!なんと、ダブルトシナシだ!遠矢さんも10時すぎから怒涛の爆釣モードに突入しており、次々と釣りあげていきました。
二人ともダブル・年無し!
タナは潮の干満に合わせて適宜深くしていき、コマセも的確に決めていく。その後彼女は午後12時までにさらに10枚追加。午前12時11分には、ついに20枚目を達成した!「今日は上出来~♪でも48cm止まりで、まだトシナシが来ないのよね~(笑)。」枚数は20枚を超えたがさらに50cmオーバーを狙う遠矢さん。そして、午後13時43分に50cm、午後14時27分に51cmを上げ、目標どおりトシナシもゲット!しかも遠矢さんも2枚の50cmオーバーゲット!
遠矢さん24枚、西村さん10枚、計34枚の黒鯛の釣果です!
(二人とも50cmオーバーをそれぞれ2枚、計4枚入っています。)持っているストリンガー全部出して、さらにスカリにも入れました。西村さんも枚数の自己記録達成おめでとうございます!遠矢さんも喜入新港での釣果枚数の自己ベストの更新をいたしました。
ものすごい爆釣劇に編集部も驚きでした。浅い水深でも遠矢うきは万能なんですね!
さて、本日の釣果写真はこちら!↓↓↓↓↓
….ね、すごいでしょ!遠矢流クロダイ釣法!!
【本日の釣りデータ】
釣果・遠矢さんは黒鯛51cm、50cm筆頭に24枚、西村さん50cmオーバーを2枚を筆頭に10枚。
水深・約2.5m
タナ・ウキ下は3mで50cmハワセの状態。
つけ餌・生オキアミ+マルキューくわせダンゴ2袋(今日は2袋使いました~)
配合餌・マルキュー日本海半袋、MP1袋、チヌパワー小袋1袋、おからダンゴ半袋、生オキアミ約1kgと海水約5L。
ウキ・超遠投-小5B
【以下、時間軸釣果データ】
7:32am最干潮
7:37am1枚目 遠矢サン
7:41am1枚目 西村サン
7:49cm2枚目 遠矢サン
7:57am、3枚目 遠矢サン
8:06am、4枚目 遠矢サン
8:14am 5枚目 遠矢サン
8:08am 2枚目 西村サン
8:25am 6枚目 遠矢サン
8:32am 7枚目 遠矢サン
8:38am 3枚目 西村サン
8:49am 8枚目 遠矢サン
8:50am 4枚目 西村サン
9:05am ※5枚目 西村サンバラシ
9:20am5枚目 西村サン
9:31am6枚目 西村サン
9:55am 9枚目 遠矢サン
10:01am ※10枚目 遠矢サンバラシ
10:11am 10枚目 遠矢サン
10:19am 11枚目 遠矢サン
10:27am 7枚目 西村サン
10:40am 12枚目 遠矢サン
10:56am 13枚目 遠矢サン
11:11am 14枚目 遠矢サン
11:18am 15枚目 遠矢サン
11:29am 16枚目 遠矢サン
11:41am 17枚目 遠矢サン
11:45am 8枚目 西村サン
12:01pm 18枚目 遠矢サンカイズ 西村シマイサキ
12:08pm 19枚目 遠矢サン
12:15pm 20枚目 遠矢サン
12:45pm 9枚目 西村サン
13:39pm 21枚目 遠矢サン
13:51 pm 最満潮
13:55pm 22枚目 遠矢サン
14:25pm 23枚目 遠矢サン
15:11pm 24枚目 遠矢サン
15:41pm 10枚目 西村サン
計34枚
【遠矢さち子さんよりコメント】
16時過ぎに、雲行きが怪しくなり雨が降りそうだったので納竿としました。
(片付けて車に乗った直後に雷雨と大雨でした。セーフ!)
時間データを見ていただくとおわかりのように、お昼までに20枚を超えました。
しかも、上げ潮です。
夕マヅメも狙うときっと50枚も越えた…かも!?
西村さんは新しい柄杓で慣れてなかったので釣果が10枚止まりになりましたが、型の良いのが揃いました。遠矢さんの方はコマセの練り具合がうまくいったおかげでコントロール性が高まり、思った場所にコマセを打てたのが釣果アップにつながったと思います。夏休みで家族連れがキス釣りでにぎわう港で大漁釣果でした。
【今回の仕掛け解説】
仕掛けのポイントは超遠投-小5Bにガン玉4Bを2個。ハリスにガン玉はつけない。ハリスの長さは約2m。これより長くても操作性は悪く、短くても喰いがよくない。竿1本未満(約5m)の水深はこの仕掛けが汎用性が高い。