遠矢国利名人の配合餌(公式)

ネット上で色々と遠矢国利名人の配合えさについて語られていますが、一部誤った情報も流れていますので、こちらで正式な配合餌のブレンドなどをご紹介したいと思います。

遠矢流の基本配合

左上から日本海、オカラだんご、MP、くわせダンゴ(付餌)、下の段左からチヌパワー、ムギコーン。全てマルキュー社のもの。

現在、名人が使用している基本的な配合餌は、マルキュー社の下記のものです。

  • 日本海 半袋
  • MP 1袋
  • チヌパワー小袋1袋
  • おからダンゴ 半袋
  • ムギコーン 1袋
  • 活さなぎミンチ激荒 1袋
  • 生オキアミ約700g(3kgブロックの約1/3弱)
  • 海水(約6リットル)

全国どの場所でも、どの条件の海域でも上記のブレンドです。1つも欠ける事はありません。全てに使う理由があります。この量で1日足りるのです。そして、これだけで爆釣できるのです。オキアミを何十キロと運ぶ必要はありません。

上記の配合は理由があってのことです。釣れない時間を何日も過ごすのであれば、上記のまき餌(コマセ)をしっかり使ってドーンと1日でたくさん釣る事の方が楽しい釣りだと考えております。それでもどうしても、予算の関係で少ないものでまき餌(コマセ)を作りたい場合であっても「日本海とMP」は必須ですので、ご参考になさってください。

また、他のサイトで遠矢国利名人の使うコマセと紹介されているものに爆寄せチヌがありますが、名人は一切使っておりません。使うなら日本海をお勧めします。その理由はまた後日に。

コマセ作りのコツ

最初に配合えさを全てバッカンに入れます。それから、海水を入れてよくかき混ぜます。いきなり海水全部入れると失敗するので、4Lぐらい入れて軽く混ぜてから、少しづつ加えていきます。底から大きく混ぜ、表面を撫でる様に混ぜ、最後によく押し込んで練っていきます。手にとって握ったらダンゴができる固さがちょうど良いです。

配合えさを混ぜてまき餌(コマセ)を作る遠矢国利名人

そこへ、生オキアミと激洗さなぎを入れてさっと混ぜます。オキアミを細々につぶす方もいらっしゃいますが、遠矢流撒き餌では形を残す事を心掛けております。その理由はぜひ一度お考えください。

完成した遠矢流コマセ(まき餌)。オキアミは形を残すことが大事。

付餌

つけエサは、まき餌に混ぜる生オキアミのブロックから取り分けたものを使います。つけエサ用のオキアミは特別には用意しません。固さや風合いが違ってしまうとクロダイ は警戒するため、できるだけ同じものを使います。まき餌と付餌は同じものを使うのが遠矢流の餌の「同調」なのです。

また、後述します「くわせダンゴ」も付餌と考えています。

くわせダンゴ

遠矢流クロダイ釣法の要に、「くわせダンゴ釣法」というものがあります。オキアミをダンゴで包んで餌とするという考えです。これが使いこなせる様になれば、50cmオーバーが年に何十枚も夢ではありません。(実際、筆者はこのダンゴで年間50枚以上の50cmオーバーのクロダイを釣っております)

くわせダンゴ1袋につき、海水360cc加えて60回かき混ぜてください。360ccというと、お米を測るカップが1合(180cc)ですから、その2杯分ということに亜なります。(パッケージ裏には海水の量が少なく書いてあるのでご注意ください。その通りに混ぜると団子になりません。)

くわせダンゴには米の計量カップがちょうど良い。海水2杯分が適量です。

海水を入れたらすぐによく混ぜることがコツです。放置しない様にしてください。出来上がったくわせダンゴはスポンジケーキの様にフワッフワです。そして握ると団子状になるのです。握った時にパサパサで団子にならない場合は、海水がたりません。柄杓などで少しだけ足して混ぜてください。

また、くわせダンゴは鮮度も命です。屋外や車内に長い間放置していたりすると、パサパサになってうまくダンゴが握れません。

くわせダンゴを使いこなせる様になると、大物クロダイが釣れるようになります。ぜひマスターしてください。また、くわせダンゴ釣法にお勧めの遠矢ウキは「超遠投-小」です。(遠矢うき編集部)